《市内巡回バスの運行状況について》
御答弁ありがとうございました。
まず、市内巡回バスに関してでございますが、今回は、福祉タクシーの
運行終了を考慮に入れて、巡回バスの増便ということで
対応下さっているということで、これを前提に、考慮に入れた対応を
なされているというお話を頂きました。
また、バス停の設置箇所に関してでございますが、執行部からの答弁にも
あったように、信号や交差点そばでの乗降は、他の交通に影響を与えることから、
意識的にはなれて設置をした、というお話もいただきましたが、
一理ある考え方ということで聞かせていただきました。
しかしながら、執行部の方からも答弁があったとおり、
幹線道路の横断は大変危険な直面もありますので、利用者が危険視をした中で、
なんとか改善してほしいという声から要望があがったかと思いますので、
こういった声も考慮の上に、今後の運行においては念頭において、
検討して頂きたいと要望をさせて頂きます。
《公達地域の住環境整備について》
つづきまして、公達地域の住環境整備についてでございますが、
道路については経年劣化をしたところから順次舗装整備をしていきたい
との方針の答弁がありまして、当面は、現行の道路を軸に整備を進めていく、
という考えであることがわかりました。
2回目の質問でも申し上げましたが、当該地域では区画整理事業の中座した
経緯がございましたが、その後、地理的条件はよいことから、多くの住宅が建ち、
なかなか手を加えにくい状況になっているというのが現状かと思います。
その一方、南部の区画整理事業や、北部3組合の区画整理事業を見ると、
いずれも厳しい状況であることから、当該地域の区画整理事業が、
もちろん、実施をすれば、それに相当する住環境になったことは間違いないと
思いますが、金銭面だけを見た限りでは、非常に厳しいものになったのではと
推測することもでき、判断の難しいところでございます。
当該地域の住民も、行政に対してはできる限り協力したいとの意向で、
街づくり委員会なる組織を立ち上げ、地域の美化運動や防犯・防災への取り組み、
イベントを通してのコミュニケーションづくりに邁進しております。
また、先日、とある席で、元大洋村
村長の石津政雄さんの講演を聞く機会が
ございました。当時、大洋村の自主財源が厳しい中で、住民の要望をいかに
実現していくか、整備を進めていくか、という点で、道普請の考え方を取り入れ、
材料や道具を支給する代わりに、施工は住民にお願いするという方法を
とったそうです。
もちろん、舗装や建設といったレベルは難しいかと思いますが、
清掃や草むしり、ちょっとした穴に砂利を埋める、といったことには取り組まれて
いたようで、市町村合併により大洋村は鉾田市となり、石津さんも合併を持って
村長を退任されましたが、その後も、旧大洋村地区では、月に1回日を決めて、
住民自らが整備に取り組む様子を話されておりました。
さらに、先日インターネットで調べ物をしていたところ、道路の道ではなく、
未来を知るという意味での未知という言葉を充てた「未知普請」なる言葉が
あることを知りました。
これは、人と人、心と心をつなぐという原点に立ち返り、
地域の方々と対話を重ねながら、道普請の精神のもと、様々な意味をもつ
「みち」を考えていく必要がある、といった考えで、道路に限らず、
いろいろな問題について、行政と住民が手を取り合って取り組む必要性を
訴えた言葉であり、いまの、住民を巻き込んだ街づくりの考え方に
即したものである、との印象を受けました。
この言葉は、大阪市中央区で近畿地方整備局・読売新聞大阪本社主催で、
「未知普請シンポジウム(これからの公共事業のあり方について)」と題して
開催されるなど、言葉だけにとどまらず、すでに走り出している流れである
との印象も受けました。
話は、ちょっとそれましたが、当該地域では、整備に対して、
住民との交渉が発生したときも、町内が率先して、地域の意識づくりや
とりまとめに奔走するなど、行政に協力し、一緒に街づくりをしていきたい、
との姿勢でとりくんでおりますので、その意向を汲み取り、
当該地域の整備についても宜しくお願いをしたいと思います。
《特別支援教育の拡充について》
最後に、特別支援教育の拡充についてでございますが、
まず、介助員の増員については、必要とする生徒さんの状態や人数に
よってもまちまちであり、なかなか判断が難しいという現状もございますが、
全国的に見ても、特別支援教育を必要とする可能性のある生徒さんが
増えてきている現状や、一見、人員増により楽になるとか
一部の生徒のための措置ととられがちですが、先生方の目が広く全体に
いきわたり、生徒全体に効果があるとの考え方で介助員さんの
人数的措置についても、適切な判断をお願いしたいと思います。
時間的な拡充と、要綱の分離については、
関連があるのでまとめてお話をしますが、私としては、当初は、
この勤務時間5時間という枠が、社会人TTと同じ要綱で運用していることから
きているのでは、という考え方の基に、分離をすれば、
柔軟に変更ができるものとの観点で要綱の分割を提案し、
執行部の見解をうかがったわけですが、とくに要綱を分離しなくても、
十分運用が可能であるとの答弁がございましたので、今まで、
私が要望をいたしました、勤務時間の拡大についても、
問題なく対応ができるものと受け止めております。
現場ではこの5時間を有効活用したいという考え方から、
朝からの勤務ではなく、給食の時間や清掃の時間など、人の動きがあり、
気持ち的にも不安定になりがちな時間帯にいてもらいたいとのことから、
午前10時から、下校時間である、午後3時前後までの勤務を依頼している
学校があったり、また、5時間をオーバーしていても、
登校時から下校時まで勤務をしてくださっている介助員さんも
おられるようでございます。
また、こういった専門知識を必要とする分野では、担当する先生方や
介助員さんにも高い指導能力が要求されるとおもいます。
見学で訪問した学校で感じたことなのですが、当該分野を担当されている
先生方の工夫が随所に見られ、生徒さん1人1人の状態や傾向を熟知した上で、
たとえば、視界に入る情報を抑えて、授業に必要な情報のみが視界に入るように、
教室の角にむかって机を配置して授業に集中できる形をとったり、
教材も先生方の手作りで、対象となる生徒さんが
好きなキャラクターを使ったりと、その分野に熟知しているなという
印象を受けました。
さらに、結城養護学校の存在も、こういった教育における支援に
なっているなという印象を受けました。結城養護学校の見学は、
6校の見学スケジュールの中では、最後から2番目だったのですが、
各校で指導している手法が、養護学校でも当然のように指導手法として
組み込まれており、結城養護学校との情報交換が、
結城市の特別支援教育全体のレベルアップにつながっているという
印象も受けました。
今後も、連携をとりながら、また、行政側の強力なバックアップをお願いし、
拡充をお願いしたいと思います。
最後になりますが、今回取り上げた
市内巡回バスの運行状況について
公達地域の住環境整備について
特別支援教育の拡充について
小西市長さんから所見を頂きまして、今回の一般質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
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