2005.9.8 ~ 2005.9.22 平成17年 結城市議会 第3回 定例会


たちかわひろとしの一般質問 全文掲載 (1回目)
 
 
今回の一般質問の質問・答弁の全文を掲載しました。

量が多いですが、気長に読んで頂ければと思います。

 
《1回目の質問・答弁》 2回目の質問・答弁 3回目の質問・答弁

 

1回目の質問・答弁

 
 ただいま、議長より発言の許可を頂きましたので、通告にしたいがいまして

総務行政・ボランティア活動と地域通貨について、市民生活行政・青色回転灯に

よる防犯パトロールの促進について順次質問をさせていただきますので、

よろしくお願いします。


その前に、一言述べさせていただきます。

9月9日、一般質問の初日、5番・中条議員の質問の中での、

退職時昇給に関する質問に対して、小西市長より、

「廃止の方向で検討したい」という旨の発言をされたことが、

早速、翌日10日の茨城新聞に掲載をされておりました。

記事の詳細については割愛を致しますが、「退職時昇給廃止へ」という見出しで、

 
 市職員の退職時の特別昇給や海外出張時の支度金について
 
 「市民感情にそぐわない」として来年度に制度や条例を廃止する方向で
 
 市職員組合と協議する考えを明らかにした
 

 
という書き出しで掲載をされておりました。

 こういった市執行部の姿勢が、マスコミを通じて、市内外にPRされたことは、

結城市にとって非常に有意義なことであると、受け止めております。

 新聞に載るような大きな改革、そうではない地道な改革、

行政改革には色々あると思いますが、今後も、この姿勢を崩さず、

取り組んでいただきたいと、お願いをする次第でございます。

それでは、質問に入ります。


 
  
《ボランティア活動と地域通貨について》
 
 
まずはじめに、総務行政・ボランティア活動と地域通貨について、

質問をさせていただきます。

昨今、地域通貨という言葉を耳にする機会が多くなり、全国的に、

地域振興の一環として、取り組みを始めているところが、多くなって来ている

ようございます。一例を挙げますと、

 ・北海道苫小牧市のガル、

 ・福島県会津地域のLETS会津、

 ・東京都多摩地区のCOMOなど、

全国で500件強の地域通過があるようでございます。

県内に目を向けてみますと、

 ・水戸市の「リング」 これは、内容については調べる事ができませんでした。

 ・水戸市「名称は未定」なのですが、ホーリーホックを支援する商店を募り、

  地域通貨を発行し、開催日のボランティア参加者に配布を計画している、

 ・龍ヶ崎市「コム」 2003年から龍ヶ崎市、取手市、牛久市など、

  茨城県南地域で紙幣型エコマネーで開始、

 ・つくば市「ガマール」

  2002年8月の第54回筑波山ガマまつりで限定発行され、参加費500円で

  600円分のガマールが使用可となっています。

 ・つくば市 これも「名称未定」ですが、2005年度から高齢者向けの運動教室を

  開催し、運動に応じて地域通貨を支払い、介護保険の負担を軽減する

  狙いもあり経済産業省も支援しています

 ・谷和原村「ワラー」

  2003年5~7月に西ノ台地区で紙券型で実験的に使用されたようです。

  2005年から本格導入予定とのことです。


このように、実に多くの地域通貨が実施されたり、検討をされておるところで

ございます。

 皆さんも既にご存知かと思いますが、地域通貨は、法定通貨と異なり、

市民の手で作り出すことが可能な通貨です。

また、普通の通貨とは異なり、全国共通として使うことができないという

点がありますが、それを逆に利用して、使える地域を限定することによって、

地域の購買力を高めることが期待できる、という狙いがあります。

現在実施されている地域通貨の状況を見てみますと、地域のお祭りやイベントの

中で活用されている事例や、商店街・ショッピングモールなどの、

特定の商店の間において活用されているケース、また、ボランティア活動や、

各々の人たちが持っている特技・技術を他の人に提供するようなケースの中で

取引する際の通貨として活用をされているケースに分類されるようでございます。

今回、私は、今まで述べた内容に加えて、市の財政軽減化、

ボランティア人員確保の促進、という観点での地域通貨の活用について

提案をし、質問をしていきたいと思います。


結城市の、平成17年度の予算は、一般会計で約143億円、

今回の議会で上程されている補正予算にて約146億円という

大変厳しい状況であるのは周知の事実かと思います。

この予算編成で使われている通貨は円でありまして、

これは、いわゆる法定通貨で作成している予算、ということになるかと思います。

この予算の中には、人件費であったり、委託費であったり、いろいろな分類での

予算が計上されていると思います。こういった予算の一部を、地域通貨に

置き換えることができたら、見かけ上、いわゆる円で動いている分の金額は

圧縮されても、実際には、色々な事業が展開をできたり、人員の確保が

可能となったりと、見かけ上の人件費よりも多くの人材を集めることが

できるのではないか、という考えを持っております。

一方、結城市では、敬老の日に配布される結城市金券がございますが、

これは、予算として計上されているものでもあり、最終的には現金化をされる

わけであり、一見、地域通貨のように見えますが、その特性上、

今回の場合は該当しないと考えております。

また、結城市内で発行された地域通貨を、結城市内でつかうという前提で

運用をすることによって市内の購買力の向上につながるという、

2次的な効果も生み出すことも期待ができると、考えております。

私は、地域通貨に対して、こういったメリットがあると分析をしておりますが、

行政側の立場としては、地域通貨というものに対して、メリット・デメリット等、

どのように分析をしておられるのか、答弁をお願いしたいと思います。
 
 
《青色回転灯による防犯パトロールの促進について》


 つづきまして、市民生活行政・青色回転灯による防犯パトロールの促進について

質問をいたします。

 一般の車両に回転灯を装備することは 法令で禁止をされておりますが、

昨今の規制緩和により、警察から自主防犯パトロールを適正に行うことが

できるとの証明を受けた団体に限って、一般車両への青色回転灯の装着が

認められることになりました。

 これを受けて、青色回転灯を装着した防犯パトロールが開始されたという記事を、

インターネット等でよく見かけるようになりました。

 私がこの制度を知ったのは、地元の自治会の役員さんから、市から

青色防犯パトロール講習会についての通知があったので一緒に行かないか?

というお誘いを頂いてのことでした。

時期は本年の5月、当時、県内では5回にわたって講習が予定されており、

その時点では既に3回目までが終了しており、私は石岡市で5月7日に

開催された、4回目の講習会に出席をしました。

ちなみにこれが終了証なのですが、B5サイズの半分くらいの大きさの終了証で

ございます。

 当初の話では、この講習会を受ければ、すぐにでも青色回転灯をつけて

開始できるような内容でしたので、一緒に講習を受けに行った方々と、

帰ったらすぐにでも青色回転灯を注文しようか、といった話をしながら会場に

行ったのですが、いざ、会場で講習を受けてみると、いくつかの手順があり、

すぐには実施できない、といった状況でございました。

 一方、一昨年、結城市で軽犯罪が増加したことを受けて、市として、

各自治会に自主的な防犯パトロールの実施を要請したことは記憶に新しい

ところかと思います。

 その結果、前年同月とくらべて、平成15年7月は22.6%の減、

平成15年8月は43.2%の減という結果であったことが、

平成15年 結城市議会第3回定例会の大里議員の一般質問に対して

担当部局より答弁があり、大きな効果が出ておることは皆さんもご存知で

あると思いますし、自治会によっては、その後も継続的に、

防犯パトロールを実施している地域もあるようでございます。

 このような状況下で、さらに、青色回転灯を使って防犯パトロールを実施する

ことは、かなりの効果が期待できると思われますが、他市町村での導入実績や

導入効果、また、結城市内での同制度の活用状況について答弁を

お願い致します。

 以上で、1回目の質問を終わります。
 
  

《 答弁者・市長公室長 》

 
 
《ボランティア活動と地域通貨について》
 
 
 行政の立場からの地域通貨に対します、メリット・デメリットをどう分析して

いるかについてでございますが、地域通貨は、地域の、特定の地域や

コミュニティーの中で、サービスや物の交換をするためのシステムや、

そこで流通する通貨のことでございます。

 その発行方式は、特定の管理者が独自の通貨を独占的に発行する

集中発行方式と、参加者が自発的に発行する総合信用発行方式があり、

その発行目的もさまざまでございます。

 集中発行方式の場合、地域通貨として発行された通貨を使うことになりまして、

そのメリットとしては普通のお金と同じように気軽に使える利便性と、だれが、

何を、いくらで買ったかわからない匿名性がある反面、インフレを防ぐために

流通量を管理する必要性が生じるといわれております。

 また、総合信用方式の場合、通貨は発行せず、お金は通帳や

電子ネットワーク上の口座に書かれた数字として現れてまいります。

そのメリットとして、通貨を発行しないため、インフレの恐れがないことや、

口座残高がマイナスでもものを買うことができることであり、反面、

取引結果を記録しなければならないという手間がかかることや、

口座の集中的管理が必要なことといわれているところでございます。
 
  

《 答弁者・市民生活部長 》

 
 
《青色回転灯による防犯パトロールの促進について》
 
 
 青色回転灯の現状についてでございますが、まず、他市町村の導入実績、

ならびに、効果、結城市での使用状況についてでございますが、

平成16年12月1日から、民間団体、地方公共団体を対象に自主的に行う

防犯パトロールにおいて、青色回転灯を装備する自動車による

自主防犯パトロールを適正に行うことができる証明を受けた団体においては、

保安基準の緩和の認定手続きにより、青色回転灯の自動車への装備が

認められることとなったところでございます。

 各市町村の導入実績についてでございますが、県内62市町村のうち、

現在27市町村に導入されており、すべて市町村の公用車でございます。

 また、導入効果でございますが、青色回転灯が規制緩和されて、

使用できるようになってから間もないこともありまして、実際の効果はまだ

はっきりと出ていないのが現状であるようでございます。

 今後、導入団体が継続して、防犯活動を実施していきますと、

徐々に効果がでてくるものと考えております。

 なお、当市では現在のところ青色回転灯の導入には至っておりませんが、

犯罪発生件数が年々増加傾向にあり、とくに、事務所荒らし、空き巣狙い、

車上狙い、自動販売機荒らし等の被害が多発しているのが現状であることから、

また、講習をうけた方々からも、青色回転灯を使用したパトロールができないか、

との要請もございますので、当市においても今後早期に導入できるよう

考えておるところでございます。
 
   

 
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