2004.9.9 ~ 2004.
.24 平成16年 結城市議会 第3回 定例会


たちかわひろとしの一般質問 全文掲載 (2回目)
 
 
今回の一般質問の質問・答弁の全文を掲載しました。

量が多いですが、気長に読んで頂ければと思います。

 
1回目の質問・答弁 《2回目の質問・答弁》 3回目の質問・答弁

 

2回目の質問・答弁

 
《市内巡回バスの運行状況について》


詳細なる御答弁有難う御座いました。

巡回バス事業の利用状況につきましては、コースが追加されてから、

特に1日平均の人数は変わっていないという内容ではございましたが、

コースが追加され、バス停が増えたということは、それだけ一人の方が

乗るための労力といいますか、バス停までの距離が縮まったと私は

受け止めております。


また、多くの要望に対しまして、迅速に対応する姿勢がうかがえましたし、

その姿勢での取り組みがあったからこそ、停留所の追加や、コースの追加という、

大掛かりな見直しが迅速にできたのでは、というふうに考えております。

さて、こういった状況の中で、試行期間の約半分が過ぎ、本格導入について

検討に入ってくる時期であると考えております。


本格導入をするかしないかにつきましては、前回の平成16年第2回定例会の中で、

一般質問に対する市長の答弁の中で、「今後、本格運行に向けて対応を

していきたい」という旨の答弁がありましたので、私としては、ほぼ、

本格導入がされるのではという線で動いているという認識をいたしております。


本格導入という事になりますと、現在の試行運転よりも一層に考えていかなければ

ならない点があるのではないかと、心配をしておるところでございます。

現在は借り上げで運行しているバスをどうするか、また、お年寄りの利用が

大変多いということもございますので乗り降りのしやすい、低い床に設計された、

低床式(ていしょうしき)のバスの導入についてや、現在無料での運行となっている

部分を、本格導入にあわせて、料金を頂くように改めるか否か、など、

考えなければならないポイントが多々出てくるのではと考えておりますし、

私が提案申し上げるまでもなく、執行部でも検討に入っているのではと

考えております。

そういった観点から、本格導入に向けての計画の内容や、コスト面などについて、

御答弁を頂きたいと思います。
 
 
 
《「スーパーモデル地区」事業を活用しての街づくりについて》


つづいて、スーパーモデル地区事業の活用についてございますが、

当該事業の募集要項と照らし合わせたところ、現在では、結城市が該当して

ないというのは、事業を活用できないという点では、非常に残念でなりません。

しかしながら、当該事業に対して、執行部として必要と評価をしていると

受け止めております。

当該事業の募集対象として、近隣では小山市の羽川地区が該当をしており、

羽川小学校周辺を「くらしのみちゾーン」として歩行者優先・自動車優先の

コンセプトで街づくりをしております。他にも指定をうけている市町村もあるわけ

ですから、その情報収集といいますか、第一歩の差が、こういった事業を

活用できるか、できないかといった事にもつながりますので、

今後、より一層こういった情報に対しての、情報収集と対応をお願いしたいと

思います。


つづいて、本事業に関連する内容として「歩行者優先・自転車優先」の

街づくりについて質問をいたします。

このコンセプトも、国土交通省で強くうたっている考え方の1つでございます。

道路整備を進めることは、住民にとっても生活がしやすい一方、

車にとっても道が広がり、通行しやすいという状況を生み出します。

結果的に生活道路への車の進入が増大することも考えられます。

そういった自動車中心になりがちな部分を解消し、真に住民にとって住みよい

街づくりを実現するために、こういったコンセプトがうまれたのであろうと、

考えているところでございます。

そこで、結城市でも区画整理が進められている地域や、学校周辺をこういった

地域に指定して、道路環境を整備していく考え方について、執行部の考え方を

伺いたいと思います。


また、中心市街地活性化をはかるにあたって、西欧諸国では

「歩行者優先・自転車優先」の考え方を主体とした「トランジットモール」という

コンセプトでの活性化が図られている地域があり、国内でもその考え方を

取り入れた街づくり・市街地活性化に取り組んでいる地域が出てきております。

結城市でもそういった方式を導入できないかと考えておりますが、

執行部としての考えを御答弁願いたいと思います。


《市民情報センターの運営状況について》


つづきまして、市民情報センターの運営についてですが、

一般質問初日の答弁の中でも、来館者数が19万人にものぼり、

1日平均約2000人の方が利用しているという数字を答弁いただきまして、

あらためて市民の関心がある施設であることを認識した次第でございます。

またコストの面につきましては、経費がだいたい4299万円、

年間委託料3534万円がかかっているとの答弁で御座いました。

この4か月分の経費を単純に3倍しまして年間経費と合算いたしましても、

当初答弁のあった2億7500万円を下回ると認識しておりますが、

稼動から1年目は市民の皆さんのいろいろな要望に対しての修正などで

若干経費がかさむものと認識しておりますが、できるだけ経費節減に

努めていただきたいと考えております。

また、3階の多目的スペースにつきましては、まだまだ件数が少なく、

活用しきれていないのが現実ではないか、という印象を受けております。

間仕切りをしても、1区画が結構な広さになりますので、ちょっとした

会議というより、イベントの方が向いているという事もあるでしょうが、

3階スペースの有効活用に尽力をしていただきたいと思います。

さて、市民情報センターも開館から4ヶ月を迎えたわけであり、市民の皆さん

からの要望や、それにたいする改善なども随時行われてきているものと思います。

やはり設計段階ではわからないものもあり、また設計段階での構想と、

実際の利用者の受け止め方の違いにより、修正なども発生してきていると

思いますが、要望の中で既に改善した事例等について答弁をお願いしたいと

思います。

多目的スペースの利用の予約についても検討がなされたようでありまして、

利用日の6ヶ月前から予約が可能になったことが、先日、結城市の

ホームページに掲載をされておりました。

6ヶ月前からの予約が可能になったことにより、長期的に準備の必要な大きな

イベントの開催にも利用してもらえることが見込め、利便性が増すということで、

評価のできる内容と受け止めていますが、その一方、やはり締め切りが

1週間前というのは特に変更がございませんでした。

あいているならつかってもらう、という姿勢での取り組みをお願いしたいと

かんがえています。


施設を回転させることが活用の第一歩になると考えておりますし、利用する側に

とっても気軽さが増し、リピーターの獲得にもつながるのではと考えております。

当日の利用というのは対応が厳しいかと思いますが、前日くらいまでの

申し込みへの対応には考慮してほしいと考えておりますが、

執行部の考え方を答弁願います。


また、稼働率の向上をはかるものとして、予約状況の公開も有益な手段であると

考えております。市のホームページ、あるいは、館内に設置されている

電光掲示板に予約状況を公開することで、市民に、この日はあいている、

この日はふさがっている、などの情報提供をすることで、利用率を上げていく事も

有益ではないでしょうか?


そして先ほど述べたように、前日までであれば、あいている場合には予約を

受け付け、対応する、という形をとれば、市民にとっても利用しやすい

施設としての認識が増していくと考えておりますが、先ほどの質問とあわせまして、

予約状況公開に付きましても、執行部の考え方を御答弁願います。
 
 
以上で、2回目の質問を終わります。
 
 

《 答弁者・市長公室長 》

 
 
《市内巡回バスの運行状況について》
 
 
市内巡回バスの本格導入に向けての検討で御座いますが、市内巡回バスは

平成16年5月15日から試行運行が実施され、また、8月からは、

新たな路線の運行も始まり、利用者も運行開始以来7月末日までに4789人を

数え、月平均1200人強となっており、大変御好評を頂いているところで

御座います。

議員ご質問の本格導入時の計画についてでございますが、まず、導入の時期に

つきましては平成16年第2回定例会における12番・篠崎議員の質問に対し、

平成17年4月を目標にしている旨御答弁を致しております。

また、現在、試行運行を企画政策課が担当しておりますけれども、本格運行に

あたりましては、授業主管課が企画政策課から介護福祉課等に移行することで

現在検討をしている状況でございます。


次に、本格導入に向けた運行方法につきましては、試行運行路線を基本として、

市直営が良いのか、業者委託が良いのか、また、利用料金の有無、および、

バスの形態等、本格運行計画について各方面より検討中で御座います。


今後も、試行運行の状況およびアンケート調査結果等を加味しながら、

円滑な市内巡回バス運行ができるよう取り組んでまいりたいと考えております。
 
 
 

《 答弁者・都市建設部長 》

 
 
《「スーパーモデル地区」事業を活用しての街づくりについて》
 
 
歩行者優先、自転車優先の街づくりについてでありますが、

結城市第4次総合計画を核として、市の街づくりを定めた都市計画マスタープラン

第2章、テーマ別の都市づくりの方針 6・環境共生の街づくりの方針 の中で、

街づくりの中における歩行者や自転車のあり方について言及しているところで

あります。

内容についてでありますが、効率的な交通体系の確立として、自家用車依存型の

交通システムの改善を図ることとしており、そのため、公共交通機関の利便性を

高めるとともに、のりつぎ、乗り換えのための駐車場、駐輪場や歩行者、

自転車用道路といった基盤を整備し、公共交通の利用を促進することにより

自家用車依存型のシステムの改善を図るものと定めているところであります。

都市計画マスタープランは、結城らしさ造り、豊かさ造り、儒資自助を基本理念と

しているところで御座います。こうした基本理念を踏まえ、また、この具現化を

図るため、街づくりの施策立案にあたっては人優先の街づくりを主点とした

政策の展開が必要であると考えております。 
 
 
  

《 答弁者・産業経済部長 》

 
 
《「スーパーモデル地区」事業を活用しての街づくりについて》


トランジットモール事業につきましては、欧米の都市では、実施されておりますが、

日本の都市では都市構造、人口密度、合意形成の条件など異なっておりまして、

現実的には難しいと思われます。しかし、商業および観光の面から、

都市計画街路事業の中で歩行者専用道路、もしくは広場が整備されたところで、

中心市街地活性化につながるような商業振興の施策を検討してまいりたいと

考えております。
 

 

《 答弁者・教育委員会 理事 》

 
 
《市民情報センターの運営状況について》


市民情報センターの利用者からの要望で、改善した例の主なものに

つきましては、トイレの中にフックがほしい、また、ものをおく台がほしい、

キッズスペースに遊具がほしい、地下駐車場に車椅子がほしい、

などの要望がありましたが、関係機関のご協力を頂きながら、すでに改善、

または備品の設置を致しているところで御座います。


貸館の締切日を前日、あるいは当日にすべきではないかというご質問で

御座いますが、2階無料スペースにつきましては、利用当日ご来館されて、

空いていれば自由にご利用いただいておりますが、3階有料スペース、

とくに多目的スペースにつきましては、利用される方によっては仕切りパネルの

設置、舞台照明の設置、音響設備の設置など事前に準備すべきものが

発生いたします。このため、綿密な打ち合わせとそれらに要する準備期間が

必要となってきます。また利用目的が、公共施設を利用することに問題がないか

どうか、その利用によって他の基本的人権が侵害され、公共の福祉が損なわれる

危険性がないかどうかの判断をしていくためにも、考査するための時間が

必要になってきます。これらを考慮しますと、申請から許可までには

ある程度の時間が必要となってくることをご理解いただきたいと思います。


次に、予約状況を公開してはどうかとのご質問で御座いますが、申請は

直接情報センターまでおいで頂き、申し込み用紙に記入をして頂いております。

希望日時に予約が事前に入っておりますと、無駄足となってくる場合があります

ので、事前に予約状況がわかるようにホームページ等で確認ができるように、

早急に実施の方向で検討をしているところです。
 

  

 
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