請願の趣旨 |
昨年の通常国会において政府・与党は2,700万人を超える医療制度改悪反対の署名を 無視し、1兆5千億円もの医療費負担増を伴う健康保険法改悪を強行しました。 すでに昨年10月から高齢者の窓口1割負担が実施され、また4月1日から健康保険本人 3割負担が実施されました。相次ぐ負担増は、受診抑制や健康被害をもたらし、現役労働者も 含め極めて深刻な事態に拡大することは必至です。 3割負担の実施をめぐっては、日本医師会・日本歯科医師会・日本薬剤師会・日本看護協会が こぞって反対の声を上げていることをはじめ、多くの団体・個人が健康保険本人3割負担の 4月実施凍結を求めて請願署名を提出しています。さらに400を超える地方議会で凍結・延期を 求める意見書などが採択され、毎日新聞の世論調査(3月3日)でも、「3割負担の凍結・見直し」 「3割負担反対」があわせて69%にものぼっています。 いま社会保険制度の根幹をなす医療制度を改悪することは、国民生活に多大なるダメージを 与えるとともに、今日の経済状況のもとで、国民の将来不安を拡大するものにほかなりません。 生活はもとより、生命さえ危うくする医療改悪に反対する国民の切実な声が広がっています。 以上の立場から貴議会におかれましても、政府関係機関に意見書を提出されますよう、 地方自治法第124条の規定により請願します。 請願項目 1.健康保険本人3割負担を2割に引き下げること。 |